
日本文化大学は、警察官や公務員になる人が多い大学として知られています。法学部法律学科のみの単科大学であることも影響していますが、法律学科の学生であれば誰でも警察官や公務員になれるわけではありません。日本文化大学が警察官や公務員を多く輩出しているのは、充実したカリキュラムゆえとも言えます。警察官や公務員は、特に地方では大人気の職種です。就職試験は激戦であり、なりたくても簡単になれるものではありません。高校生のうちに、はっきりと警察官や公務員になりたいという意志を持っている場合は、就職に有利な大学を選ぶのが望ましいでしょう。
日本文化大学では、1年次に法学や憲法および民法の基礎的な知識を学びます。警察官や公務員になるには、法律の知識が不可欠です。法律家になるわけでなくても、仕事で法的な知識が求められます。大学によっては、1年次には一般教養だけを学んだりもしますが、日本文化大学では法律学科として専門科目の基礎も学べるようになっています。2年次には警察官や公務員になるための法律を学ぶことができます。行政学や環境と法律など公務員になるための科目が学べるので、就職に有利であると見られます。
こうしたカリキュラムになっていることで、早いうちから就職に関する心構えができるようになります。周囲もみなそういった状況になるため、ライバル意識も生まれ、勉学に身を入れやすくなることでしょう。大学生活の4年間は、長いようであっという間です。世の中には大学時代を、社会に出る前の猶予期間と考えて自由に遊びたいとする向きもありますが、日本文化大学の場合はそうはなりにくいと言えそうです。むしろ就職するための予備校のように考えている学生が多いとも考えられます。
現在は就職に有利になるためにと、大学に在籍しながら専門学校へも通うといういわゆるダブルスクールをする人もいます。日本文化大学ではダブルスクールをする必要がないので、時間の面でも費用の面でもたいへんお得です。そもそも就職に有利になるようなカリキュラムが組まれていますから、自分で大学とは別の手段を考える必要はありません。大学によっては、大学は学問の場であり、就職のことばかり考えて行動してほしくないとするところもあります。大学の志望先を考える場合は、そうした大学の姿勢もよく把握しておくことが望まれます。
日本文化大学は、学生が希望のところに就職できるようにということを最優先事項のひとつとしています。そのためもあって、警察官や公務員に日本文化大学の卒業生の多数が就職できているのでしょう。今や大学進学率は過半数を超えていますから、大学にははっきりとした目的を持って入ることが大事です。警察官や公務員になることを目指している場合は、そのための対策を1年次からおこなう日本文化大学を志望先にするのもひとつの方法です。法学部法律学科の単科大学にしているのも、目的がひとつだからでしょう。