法律が施行されても、
人の感情が直ぐに変化することはありません。
職業選択の自由は日本国憲法で定められていますが、
親によって職業を強制することは
今の時代でも決して珍しくないのです。
学費を出させてもらっている以上は、
親の方針に逆らえないことは割と普通なのではないでしょうか。
教師になるには教員免許が必要です。
そしてこの教員免許は大学・短大・専門学校でしか取れません。
親によっては、教員免許取得を条件に大学に通わせているかもしれません。
その理由ですが、教員は公務員であり、
安定していると思っている親世代が多いとのこと。
実際にはかなりの激務であり、教員の離職率はトップクラスです。
本人のやる気がないと、教師という仕事は決して続かないのです。
仮に一般企業が第一志望で、全部落ちたとしても、
教員免許さえあれば教職に就けますが、それでも長続きはしないでしょう。
仕事というのは、明確な意思を持って選ぶ必要があるのです。
日本文化大学は教員免許を取得することが出来ます。
そして在校生の何人かは、
実際に日本文化大学で教員免許を取得しています。
しかしそれで教師になる方はほとんど居ません。
この5年間の実績を見ると、
実際に教師になった方は1名しか居ません。
日本文化大学は法学部であり、警察官を目指す方が数多く集まりますので、
教師を目指す方はほとんど集まらないのです。
その1名ももしかしたら、就活や採用試験に落ちたから、
仕方なく教師になっただけかもしれませんよ。
来年になって警察官採用試験を受け直す可能性は決して0ではないと考えます。
契約社員のような臨時系の教師のお仕事はいくつかありますので、
予備としてそれを狙って、
日本文化大学で教員免許を取っておくのも良いかもしれませんね。
教師を一生の仕事にするのでしたら明確な動機が必要ですが、
就職浪人時の臨時のアルバイト感覚でお金を稼ぐなら、
短期契約の教職はかなり有用だと思います。
逆に考えると、日本文化大学は警察官採用試験の合格率が高く、
予備として取った教員免許を使わずに警察官になる方が多いのかもしれませんね。
予備はあれば便利ですが、本命があるのなら、使わないに越したことは無いでしょう。
ちなみに、平成26年度には13名の免許取得者が居ましたが、
その全員が別の仕事に就いています。
教職課程を指導した担当者はどのような気持ちを抱いているか、
かなり気になるところです。
教員資格には種類があります。
幼児、小学校、中学校、高校といった種類があり、中学以上は教科でも分かれています。
オールマイティに対応している教員免許は存在せず、
それぞれの科目を取り直す必要がありますが、複数取得している方は居ないでしょう。
取得していたとしても、地理と公民など、それぞれ近い科目だと思います。
日本文化大学で取れる教員免許ですが、
中学校の社会、そして、高校の地歴、高校の公民です。
高校の免許だと、地理と日本史と世界史は一緒くたにされているみたいです。
そして日本文化大学が社会に対応しているのは、法学部だからかもしれません。
哲学や東洋史、社会福祉概論といった選択授業を用意しており、
色々と社会科に必要な知識を学べると思いますよ。
日本文化大学は色々と
教職課程に関してのカリキュラムを充実させています。
決して軽い気持ちでこうしたものを用意しているのではなく、
学生がきちんと教員として働けるプログラムを用意しているのです。
学生としては抑えとして取得しているだけかもしれませんが、
少なくとも日本文化大学側は本気で取り組んでくれます。
担当の教員による個別指導、
模擬授業を録画して学生に自己検証させる、
学生同士による模擬授業の相互評価、教育実習全般のサポート、
学生および担当教員との情報交換などなど。
教職課程指導委員会の指導のもと、
日本文化大学は立派な教員になれるように、
複数のプログラムを用意しているのです。
実際に教員になる方は、数年に1人くらいしか居ませんが、
その1人のためにも日本文化大学は
しっかりと教職課程の内容を充実させているのです。
日本文化大学で履修する科目も見てみましょう。
意外とその内容は豊富で、公務員試験対策と並行してやるとしたら、
正直時間がいくらあっても足りない気がします。
教職論、教育史、教育心理学、教育原理、社会科教育法、
特別活動の研究、生徒指導論などなど。
計14の科目があり、加えて教育実習も行わないといけません。
教職課程に関する授業ですが、総勢どれだけの時間が掛かるのか、
筆者には全く想像することが出来ません。
教員採用試験に臨むのでしたら、その対策もしないといけませんので、
益々公務員対策と並行するのが難しい気がします。
ただし一般教養の部分は重複するところが多いので、
頑張れば並行させることは可能かもしれませんね。
それでも、面接対策や論文対策はそれぞれ個別にやる必要があり、
やはり時間が足りないと思われます。
日本文化大学で教職課程を取る方々は、
一体どのようにして時間をやりくりしているのでしょうか。
教育実習は母校でやることが多いです。
母校の高校でしたら4年前に実際に通っていたので、
その時の恩師もまだ在籍していることが多く、
施設の設備に関しても勝手を知っていますので、戸惑うことはかなり少ない筈です。
母校側もそうした理由で、積極的に教育実習を受け入れているのではないでしょうか。
ただし、母校で教育実習が出来るとは限りません。
1度に受け入れられる人数には限りがあり、
複数の方が同時に申し込めば抽選制になるでしょう。
2~3人なら大丈夫だと思いますが、
10人も一気に押し寄せてきたらキャパオーバーです。
大人数による抽選制は滅多に起きませんが、
母校を利用できない一番の理由は「遠い」でしょう。
長崎や北海道から上京して日本文化大学に通っている学生は、
教育実習のために帰省するのは困難です。
その場合は日本文化大学が
最寄りの学校を見繕ってくれると思いますよ。
本職ほどではありませんが、教育実習もそれなりに忙しいので、
自宅から2時間以上も掛けて通うことは避けたいところです。
教育実習生が遅刻する訳にもいきませんので、
なるべく自宅から近いところに通いたいところです。
教育実習の時期は6月・9月頃ですが、
いつ頃連絡すれば良いのか、もしくは誰が連絡すれば良いかは、
しっかりと日本文化大学に相談しましょう。
どのような連絡手段を使うかもしっかりとアドバイスを貰った方が良いですよ。
教員免許の有効期限は10年です。
運転免許と同様に、定期的に更新手続きを行わないといけません。
そして同時に講習も受けないといけません。
なお、10年経過して失効して再び免許を取る場合は、
専用の講習を受講すれば普通に教師として働けます。
大学で4年間学びなおす必要はないのです。
そういった意味では、日本文化大学で教職課程を取って警察官になって、
警察官を退職してから教員を目指すという道は、意外とアリかもしれませんね。
「一応教員免許を取る」方は多いですが、
そういったケースを考えて取得していると思われます。
警察官もかなりの激務で離職率が激しいので、
色々と就職に有利な資格を在学中に複数取得するのはいかがでしょうか。
日本文化大学は簿記やFP3級、さらには宅建、行政書士、
社労士など色々な資格講座を用意していますので、
そうしたものを在学中に取っておくと、
将来なにか在った時に役に立つかもしれませんよ。