ふと思ったのですが、
日本の大学は何故4年間律儀に通わなくてはならないのでしょうか?
海外の大学だと、卒業に必要な単位さえ取得すれば、
その時期に卒業することが出来ます。
筆者は卒論を除いて3年の前期で必要な単位を取得しましたので、
もしも卒論が無ければその時期に卒業できたことを意味します。
しかし日本の大学は律儀に4年間通う必要があります。
これはある意味、不思議と言えるのではないでしょうか。
日本文化大学は普通の4年制の大学になりますので、
最速でも卒業までに47ヶ月は待たないといけません。
厳密には卒業式を迎えても、
3月31日まで日本文化大学の学生という扱いになりますが、
4月に入学して3月に卒業するという、ごく一般的なルートを辿ることになります。
日本文化大学をはじめとするほぼ全ての
日本の大学がこうしたルートに合わせているのは、
新卒を働かせる環境を統一化させているからかもしれません。
日本の大学はあくまで教育機関であり、就職準備施設ではないのです。
日本文化大学はある程度、
警察官として働くのに必要なカリキュラムを組んでいますが、
それを履修しても、即警察官として働ける訳ではありません。
警察官採用試験に合格して大学を卒業しても、
まずは警察学校に入って、警察官に必要なイロハを学びます。
他の一般企業も同様に、数日から数ヶ月の研修を行うところが多いです。
逆に海外にはこのような研修制度がありません。
仕事ができる人しか雇わないので、
海外ではオールで中途採用のような感じになります。
ただしそれだと本当に出来る人しか働くことが出来なくなります。
日本で行っている新卒を対象にした研修は多くの働き手を生み出す手段として今、
世界中で注目されているのです。
アメリカを例に取りますが、海外の大学を卒業するのはかなり難しいです。
そして授業数もかなりあります。
イメージとしては、卒業必要単位数が250と言えば分かりやすいでしょうか。
日本だと120~130くらいで、日本文化大学も大体その範囲です。
年度によって5前後変動しますが、
どこの大学も大体このあたりが卒業必要単位数です。
アメリカでも同じくらいですが、1教科あたりの密度が違います。
日本の倍くらいの時間を勉強しないと卒業できないかもしれません。
仮に日本文化大学の学生が毎日8時間勉強していたのでしたら、
アメリカでは1日16時間勉強しないと卒業できないかもしれません。
それだけ海外の大学は大変なのです。
少なくとも遊んでいる余裕はないでしょう。
しかし、逆に言えば日本の大学は遊ぶ余裕があります。
アルバイトだってたくさん出来ます。
日本文化大学の学生も大多数の方がアルバイトをしているそうです。
4年になって内定を獲得したら、
残りの期間はずっとアルバイトをしているとも言われています。
正直、4年生の前期で卒業が可能なら、皆さん卒業してしまうでしょう。
でも4年の前期後期で必修がありますので、実際には出来ません。
日本の大学はかなりモラトリアムだと言われています。
最近ではモラトリアムを悪い意味で使われがちですが、
この猶予期間をどのように扱うで人間の価値は決まるかもしれません。
日本文化大学は警察官を目指す大学であり、
この警察官採用試験は年間を通して何回もあります。
最速でしたら7月あたりに内定を決めますが、
遅いと3月くらいまで粘るかもしれません。
警視庁(東京)でしたら3回もチャンスがあり、
さらに同時に埼玉県警や神奈川県警も併願し放題なのです。
そして7月に内定を決めても、
残りの半年をダラダラ遊び倒していい訳ではありません。
この空白期間をどのように扱うかで、
今後の人生を豊かにすることが出来るかが決まるのです。
例えば、旅行に行くのが良いでしょう。
警察官に限らず、大抵の仕事が始まったら、
もう1週間以上の長期休暇は定年まで取れないのが普通です。
学生の間に遊べと良く言われていますが、
これはテレビゲームばかりにかまけるのではなく、
今まで自分が経験してこなかったことを体験して来いという意味になります。
もしも単位が足りているのなら、
思い切って海外の地に足を踏み出すのも良いかもしれませんよ。
バックパッカーとして旅するのも良い経験になるでしょう。
日本文化大学の学生で外資系企業を目指す方は少ないですが、
何事も色々な経験を積み重ねることは大事だと言えます。
もちろん、空いた期間を利用して各種資格の勉強をするのもアリです。
日本文化大学はFP3級や簿記の資格対策講座を開いており、
そうしたものを受講するのも良さそうです。
本来は就職の武器として取得する資格ですが、
内定後にこれらの勉強をしてもOKなのです。
TOEICの勉強が出来るのも日本文化大学の強みになります。
日本文化大学は文系の大学です。
そして文系の大学の多くが、卒論で実験をしません。
中には卒論が必修でないところもあります。
日本文化大学は専門ゼミⅡが必修で、
これが卒論の代わりに近いと思われます。
とりあえずこれを履修しないといけませんので、
あまり長期に休みを取るのは難しいでしょう。
上記の海外旅行は夏休みや春休みを利用しましょう。
そして4年次に暇になる理由の多くが、
1~2年に頑張りすぎたからとも言えます。
筆者のように1~2年をフル単位プラス課外活動(部活など)に勤しむと、
2年間で92単位を取れます。
そして卒業に必要なのは128なので、あと36頑張ればOKです。
それを見越して1~2年をセーブする学生も居ますが、
入学したての多くの学生は手加減せずに学問に励むと思います。
日本文化大学の学生もそんな感じにフル単位を目指すのではないでしょうか。
正直、卒業に必要な単位数を150くらいまでアップさせるべきかもしれませんね。
もしくは研究に丸々一年間捧げるのも良いかもしれません。
筆者は理系の大学なので、実際にそのようにしました。
3年の秋頃には実験をスタートさせましたよ。
むしろ、年度ごとの違いも見たいので、数年かけたいところでした。
一応、後輩に研究を引き継がせましたが、
今どうなっているのかかなり気になるところです。
研究室の存在意義に関わる研究なので、続いていることだけは確かです。
しかし日本文化大学は文系なので、
通年に渡って研究しないといけないものは無さそうです。
また季節性というものもありませんので、
後は時間さえあれば好きなだけ研究し尽せます。
仮にアンケートを取るものでも、時間さえかければ何とかなることが多いです。
4年生は就活もあるので丸々1年間掛けることは出来ませんが、
前期に内定を決め込めば、半年間丸々猶予があることになります。
半年ほどの自由な時間があれば、
卒業研究もかなり充実したものにさせることが出来そうです。
必要に応じて、独論や仏論を読み解くのも良いでしょう。
日本文化大学はドイツ語やフランス語の授業も用意していますので、
3~4年次に海外の論文を読むことを考慮して、
これらの第二言語を履修するのもアリと言えます。
もしくは、4年になってから履修するのも良いかもしれませんね。
時間が余っていたら、そうした対応も可能なのです。
学生の本分は勉強ですが、恋にうつつを抜かすのも重要と言えるでしょう。
男女が同じ垣根で学べる期間は大学生活が最後なので、
恋人を作ることにも力を入れるべきと考えます。
社会に出たら本当に出会いはありませんので、
色々と恋人を作るためのテクニック、
および恋人関係を維持するテクニックを学ぶべきですよ。
恋愛コミュニケーション学を学べる大学ってどこかにないのでしょうか?