1978年開学の法学部だけの単科大学
日本文化大学は、警察官採用試験の合格率が日本一などの特徴があります。名前は聞いたことがあるけれども、何県にあるのか知らない人や大学そのものの存在を知らない人も多いのではないでしょうか。日本文化大学は、日本の大学のキャンパスが比較的多いといわれている東京都八王子市にある私立大学です。毎年、1月2日と3日の両日に開催される箱根駅伝などの出場している大学などの場合は知名度もあるけれども、箱根駅伝に出場していませんし難易度が高い大学でもない、特にこれといった特徴がないなどからも認知度は低めです。 ただ、警察官採用試験の合格率がトップクラスといった特徴は非常に名誉なことであるなど、公務員を目指す学生さんからの注目を集めています。知名度があまり高くない理由として考えられることは、日本文化大学は法学部だけの単科大学なども挙げられます。単科大学は日本文化大学に限ったことではないのですが、学部や学科が1つだけの大学は目指す学生さんの数や割合が低くなるので知名度としては下がりがちです。仮に、法学部以外にも色々な学部や学科を持つ大学の場合は多くの受験生が目指すことになるので、今よりも認知度は向上するようにも考えられるわけです。なお、日本文化大学は1978年に開学、これからの日本を支えていく人材は、温かい人格をも兼ね備えなくてはならない。法律を学ぶ前にまず人づくりが重要であると説いた蜷川親繼氏が創学者です。このような理念に基づき、日本古来の歴史・良き文化の修得なども重要視しながら徹底した少人数教育で幅広い学びを行っているなどの特徴があります。
キャリア支援はゼミや就職関係の講師が中心
日本文化大学は少人数制を第一に考えていること、高校などと同じようにクラス担任制を導入しているなどの特徴があります。そのため、日本文化大学は他の大学とは異なり先生と学生の距離が非常に近いなどの特徴を持っています。キャリア支援などの場合も、少人数制のゼミを中心にしておりゼミや修飾関係の先生が中心となり個別にきめ細かな指導やアドバイスを行っているようです。1年生のときから将来の就職活動のためのカリキュラムが組まれるのも日本文化大学の特色の一つになるのですが、中でも珍しいのは1年生から茶道を授業の一つに取り入れていることです。これは日本文化史と呼ぶ必須科目の一つで、全ての学生は茶道の実技を受けることになる、その授業の場となるのが日本文化大学の正門から入ってすぐ右側に見える楕円形をした建造物の楽校舎内にあります。ここには、36の炉が完備されたとても大きな茶室が設けてあり学生は今場で茶道の実技を受ける、一斉に茶道の心得およびお点前を身に付けることができます。また、楽校舎内には広い茶室だけでなく4畳半の本格的な茶室もあるのも特徴の一つ、茶道ではお茶は客人を迎えるマナーであること、その心構えや礼儀作法を学ぶことは必ず社会に巣立ってから自然に形となり表れる、このような考えのもとで授業の一つ必須科目になっているわけです。