【実学を重視する日本文化大学の特徴】
東京都八王子市にある日本文化大学は私立の文系単科大学で、学部は法学部のみです。一般的に実学を重視する文系学部と聞くと、経営学・教育額・外国語・心理学などの分野を思い浮かべる方が多いかもしれません。これらに対して、法学・文学・倫理学・哲学・宗教学などは、アカデミック(学問的)な領域と思われがちです。
日本文化大学は法学部のみの単科大学ですが、実学を重視しているという特徴があります。こちらの大学では自然法・憲法学といった学問的・抽象的な分野ではなく、日本国内で公務員や法律に関係する仕事に携わるために必要な知識を習得することができます。資格の取得や公務員試験対策の授業が設けられており、1年次から就職を意識した実学を学ぶことが可能です。実学を重視する日本文化大学は卒業生の就職率が高く、多くの卒業生が公務員や警察官として活躍しています。
【2020年度における日本文化大学の就職率】
2020年度に日本文化大学を卒業した学生の就職率は99.3%で、卒業生の人数が1000人未満の小規模校の中では4位です。ちなみに具体的な人数ですが、学部の卒業者数は140名で136名が就職しています。卒業生のうち3名が大学院に進学しているので、就職しなかった(ニートになった)学生は1人だけです。
【他の大学と比べて日本文化大学の就職率が非常に高いといえる理由】
日本国内で日本文化大学と同じように就職率の数字が高い大学はいくつか存在しますが、私立文系大学であることを考慮すると日本文化大学の実就職率は非常に高いといえます。就職率が高い単科大学には国公立の医療系・工学系大学が多く含まれていますが、理系学部の卒業生であれば常に一定の需要があります。これに加えて国公立大学は大学院の定員が多いので、就職しなかった学生は大学院に進学するという選択肢が存在します。そのため、必然的に国公立の理系単科大学は就職率の数字が高くなります。国公立大学と比べて私立の文系大学は大学院に進学する人の割合が低いため、就職ができなかった学生が就職浪人を回避する目的で大学院に“逃げる”ことができません。このような理由で、一般的に私立大学の文系学部は国公立の理系学部と比較すると就職率が低くなりがちといえます。不利な状況でも99%を超える高い実就職率を誇る日本文化大学は、就職率が非常に高いといえるでしょう。
【日本文化大学がアメリカの大学と似ている理由】
一般的に日本の大学は入学は難しいものの、簡単に卒業ができることで知られています。欧米の多くの大学と比べると単位の認定基準が甘いので、日本では勉強はほどほどにしてクラブ・サークル活動をしたり遊ぶために多くの時間を費やす大学生が少なくありません。留年しても邪魔なので教授が追い出すとも言われています。これに対してアメリカの大学はある程度の基礎的な学力があれば入学ができますが、単位の認定基準が厳しいので卒業をすることが難しいといえます。日本文化大学はアメリカの大学のように基礎的な学力があれば入学ができますが、きちんと勉強をしないと卒業することができないという特徴があります。毎年300名近くの学生が入学しますが、卒業生は半数程度です。入学した後にしっかりと勉強をしないと卒業することができないことは、就職が高い理由のひとつといえます。本気で公務員や警察官になりたい学生にとっては、日本文化大学が一番おすすめです。